貝化石
貝化石は、主として新第三世紀の鮮新世から中新世(200〜3,000万年前)を中心に堆積してもので、中世代〜古代(7,000万年〜数億年前)に起源のある石灰石より若い石灰鉱物です。
海中に生息する二枚貝・まき貝・有孔虫・さんご・海綿等の水性動物の化石化したものと砂岩、凝灰岩等の岩石や土砂と一緒に層状に堆積しています。
日本で一番多く産出するのは、富山県西部、石川県境付近から能登半島中部で埋蔵量は2億tといわれています。
貝化石粒状は、貝化石粉末に造粒化促進材を使用して造粒したもので、アルカリ分35%以上含むものが「貝化石肥料」として普通肥料の公定規格になっています。
■特徴と効果
・貝化石に含有されている塩基類(加里・苦土・石灰)が、フミン酸と結合した、いわゆる腐植に伴われた塩基類であるため、土壌の深層部まで効果的に浸透して、酸性を中和させます。従来の普通石灰による中和力と比較すると、緩行的で持続性があります。
・貝化石は、全体が腐植性の肥料で、従来の堆肥に比較して数倍の腐植に相当し、腐植コロイドやけい酸コロイドの相助作用によって保肥力を増大させます。
・貝化石に含まれているけい酸は可溶性で、この働きによって作物の窒素過剰吸収を抑制し、枝幹茎葉を強健にするため倒伏防止に効果的です。
■施肥量
施肥基準量(10a当り)
稲麦類:耕起前 全面散布 5〜6袋
稲麦類:生育期(出穂の30〜40日前後) 2〜3袋
葉菜類:播種・定植前・全面散布 5〜10袋
根菜類:追肥・中耕前または灌水前 5〜10袋
果菜類:5〜10袋
果樹・茶:元肥(春肥)・追肥(秋肥)・全面散布 7〜8袋
芝:元肥(春肥)・追肥(秋肥)・全面散布 5〜7袋
■使用原料
貝化石(天然堆積物)・廃糖蜜
■保証成分
アルカリ分:35.0%
■分析例
N(窒素):0.2〜0.4%
P(りん酸):0.1〜0.3%
K(加里):1.0〜1.4%
Mg(苦土):0.2〜0.5%
Ca(石灰):35.0〜45.0%
けい酸:22.0〜25.0%
マンガン:1.0〜1.5%
フミン酸:4.0〜5.0%
鉄:1.0〜3.0%
ほう素:25.0〜30.0ppm
pH:9.3
内容量:20kg
形状:粒状
梱包方法:ポリ袋
発売元:北陸産業(株)
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